浜松市長のご意見箱より返信のメールを受信しました。
提案
昨年度、浜松市保健所窓口での猫の引き取りによる殺処分は、成猫299匹(内、譲渡3匹、殺処分296匹)、子猫883匹(内、譲渡109匹、殺処分774匹)合計1,070匹ありました。1頭の殺処分費用は、概算8,000円かかるといわれ、90日未満に犬猫に対し400円、90日以上の犬猫に対し2,000円を引き取り費用として依頼者負担していますが、8,560,000円という金額には、到底及ばずに毎年支出されており、命を大切にする取り組みが市民に周知できていない状況になっております。
提案として
①家猫の産んだ子猫の場合
母猫の不妊手術後、動物病院から不妊手術済発行証を発行していただき、保健所窓口へ持参する。
②野良猫の産んだ子猫の場合
①と同じ。捕獲できない場合は、保健所から捕獲機を貸し出し、指導する。
③遺棄された子猫の場合
警察へ遺棄された届け出を出す。
①、②の不妊手術を行う場合、獣医師会へ趣旨を説明し(金額を一律にし、賛同いただいた動物病院の一覧表を作る等)、賛同いただいた動物病院との連携を図る。
回答編
まず(1)について回答します。
飼い猫の産んだ子猫を引き取る際には引取手数料を負担していただくとともに、親猫の不妊手術をお願いしております。この場合、野良猫に餌を与えていることから飼い主とみなされたケースがほとんどです。
次に(2)について回答します。
野良猫の産んだ子猫については、親猫の特定をお願いするとともに、親猫の不妊手術を奨励しております。また、その際親猫の捕獲が困難な場合には「浜松市野良猫との共生推進協議会」の協働事業を紹介し、賛同が得られたときは、捕獲のお手伝いをするなど円滑な事業運営に心掛けております。
(1)(2)のいずれの場合も不妊手術を引き取りの条件として画一的に行うのではなく、ケースに応じて飼育方法の適正化や不妊手術の必要性を継続的に指導するなど啓発活動を重視していきたいと考えております。野良猫の不妊手術につきましては、今後も「浜松市野良猫との共生推進協議会」の協働事業を利用していただきたいと思います。また、ご提案いただいた飼い猫を対象とした不妊手術代金の一律化等の開業動物病院への依頼は、法令に抵触するおそれがあるため困難であると考えております。
最後に(3)について回答します。
子猫の遺棄につきましては発見者が警察への届出をするようお願いをしております。
再提案
(2)安価な手数料の負担をしていても親ネコの不妊手術がされなければ、次回も子猫を持ち込む事になります。命を大切にする考えからも、不妊手術の必要があると考えられます。この為には、引き取りの条例を制定する事が必要なのではないでしょうか?
(3)動物の遺棄は、犯罪にあたるという事は、以前から言われていますが、市民の憩いの場である公園や通学路へ遺棄されるケースが後を絶たず、市民が動物の遺棄を犯罪と認識していないと思われます。この事により市民が警察へ遺棄の届け出をすれば、遺棄が犯罪であるという認識が深まると思います。遺棄で困っている市民の為に簡便に通報できるシステムを作る事は、可能でしょうか?